社外の人とやりとりするときの書き方 依頼文と確認依頼で、すれ違いを防ぐ
この連載について
「チームで使うタスク管理のコツ」は、タスク管理やプロジェクト管理のツールを使い始めたチームに向けた、全8回と番外編の連載です。業種を問わず、どの回からでも読めます。
- 仕事はどの単位で分ける?
- 伝わるタスクの書き方
- タスクはどこまで細かく分ける?
- 担当者と期限の決め方
- コメントの返し方
- 進み具合はどう伝える?
- 社外の人とやりとりするときの書き方この記事
- 終わらせ方近日公開
番外編「言葉の違うメンバーにも伝わる書き方」(近日公開)
社内では一言で通じることが、社外の人には通じないことがあります。依頼したつもりが伝わっていない。確認をお願いしたのに、返事が来ない。こうしたすれ違いの多くは、相手が知らない前提を書き漏らすことから起きます。
※この記事は、GeckoFlagの開発元が書いています。
結論:背景、お願い、判断してほしいことを分けて書く
社外の人には、「なぜ」「何を」「何を決めてほしいのか」を、それぞれ分けて書きます。混ぜて書くと、相手はどこに答えればよいのか迷います。
社内との違い
- 前提を知らない:社内の会議で決まったこと、これまでの経緯、社内の事情を知りません。
- 質問しにくい:立場上、「これはどういう意味ですか」と聞き返せず、推測で進めてしまうことがあります。
- 見せてはいけない情報がある:社内の原価、ほかの取引先の話、社内での評価などです。
依頼文の型
依頼文の型
- 背景:なぜこの仕事が必要になったか。相手が知らない経緯を短く。
- お願いしたいこと:何を、どこまで。納品物の形(データの形式、数、サイズ)。
- 判断してほしいこと:相手に決めてほしいことがあれば。なければ「なし」。
- 期限:○月○日(○)○時まで。理由:○○のため。
- 資料:参考にしてほしいものと、その場所。
- 問い合わせ先:質問は○○まで。
「問い合わせ先」を書いておくと、相手は迷ったときに聞いてよいとわかります。質問しにくい立場の人ほど、この一行が効きます。
確認依頼の書き方
- 見てほしい範囲を絞る:「全体をご確認ください」より、「日付と住所に誤りがないかをご確認ください」のほうが、確かな答えが返ってきます。
- 返事の仕方を書く:「問題なければ『このままでOK』とだけお返事ください」と書くと、相手の負担が減ります。
- 期限と、過ぎた場合の扱いを書く:「○日までにご連絡がなければ、このまま進めます」という書き方もあります。ただし、金額や契約に関わることには使わず、必ず返事をもらいます。
用語を相手に合わせる
社内の略語、社内でだけ通じる案件名、業界の専門用語は、社外の人には伝わりません。特に、業種をまたいで仕事を頼むときは、同じ言葉が別の意味で使われていることもあります。進める前に、大事な言葉の意味を一度確かめておきます。
見せる範囲を決める
社外の人をツールに招くなら、社外の人も見るプロジェクトと、社内だけのプロジェクトを分けます(分け方は第1回「仕事はどの単位で分ける?」で説明しています)。見積もりの内訳や社内の相談は、社内だけのほうに置きます。
ツールに招くか、メールでやりとりするか
やりとりが多い相手は、ツールに招くと、資料と経緯が1か所にまとまります。一方、ログインや新しいツールを負担に感じる相手もいます。やりとりが年に数回の相手なら、メールのままにして、決まったことを社内側でタスクに書き写すのも一つの方法です。
たとえば、こんなことがありました
取引先に「校了でお願いします」と書いたところ、相手は「もう修正ができない」という意味だとは受け取っていませんでした。入稿後に修正の依頼が届き、追加の費用がかかりました。それ以来、「この確認が最後です。このあとの修正は、印刷のやり直しになります」と、意味を書き添えるようにしています。
GeckoFlagではこう招ける
- 「ゲスト」のロールで招いた人は、参加しているプロジェクトだけを見られます。プロジェクトを新しく作ることはできません。
- ゲストも、課題の作成、編集、コメントはできます。閲覧だけの役割ではないため、見せたくない情報は社内だけのプロジェクトに分けて置きます。
- ユーザーは管理者が追加する仕組みで、自分で登録する入り口はありません。誰を招くかは、管理する側が決められます。
- 表示言語はメンバーごとに選べるため、海外の協力会社も自分の言語の画面で使えます。
- サイト名やロゴを自社のものに差し替えられるため、取引先には自社の窓口として見せられます。
実際の画面は、デモで試せます。
まとめ
社外の人への依頼は、背景、お願い、判断してほしいことを分け、問い合わせ先を添えます。確認依頼では範囲と返事の仕方を書き、見せる範囲はプロジェクトで分けます。次回は連載の最終回として、仕事の終わらせ方を説明します。
連載第1回「仕事はどの単位で分ける?」、第5回「コメントの返し方」もあわせてどうぞ。番外編「言葉の違うメンバーにも伝わる書き方」は近日公開です
関連クライアントの確認待ちで仕事を止めない進め方は、連載「AIと働くチームのタスク管理」の第5回「クライアントの『確認待ち』で止まらない進め方」で取り上げています