伝わるタスクの書き方 タイトル、説明、終わりの条件
この連載について
「チームで使うタスク管理のコツ」は、タスク管理やプロジェクト管理のツールを使い始めたチームに向けた、全8回と番外編の連載です。業種を問わず、どの回からでも読めます。
- 仕事はどの単位で分ける?
- 伝わるタスクの書き方この記事
- タスクはどこまで細かく分ける?
- 担当者と期限の決め方
- コメントの返し方
- 進み具合はどう伝える?
- 社外の人とやりとりするときの書き方
- 終わらせ方近日公開
番外編「言葉の違うメンバーにも伝わる書き方」(近日公開)
タスクを登録したのに、受け取った人から質問が返ってくる。仕上がってきたものが、思っていたのと違う。こうしたすれ違いの多くは、書き方で防げます。
原因はたいてい、頼んだ人の頭の中にある前提が、文字になっていないことです。頼んだ本人には当たり前のことほど、書き漏れます。
※この記事は、GeckoFlagの開発元が書いています。
結論:タイトルは「何をするか」、説明は「なぜ・何を・どこまで」
タイトルは一覧で見るためのもの、説明は作業する人が読むためのものです。役割を分けて書くと、どちらも短く、わかりやすくなります。
タイトルの書き方
タイトルは、一覧の中で見分けがつき、何をすれば終わるのかが一目でわかるように書きます。
| よくない例 | よい例 | 理由 |
|---|---|---|
| チラシ | 秋祭りのチラシ案を2案つくる | 何をするかが書かれていない |
| 会場の予約と備品の手配 | 会場を予約する/備品を手配する(2つに分ける) | 1つのタスクに2つの行動が入っている |
| 確認 | 見積書の金額を確認する | 一覧で見ると、何の確認かわからない |
| 来週の打ち合わせの件で、先方から言われた資料の修正を、できれば今週中に | 打ち合わせ資料の3ページ目を修正する | 細かい事情はタイトルではなく説明に書く |
ポイントは4つです。
- 「〜する」で終える
- 1つのタスクに、1つの行動
- 「確認」「修正」だけで終わらせず、何の確認か、何の修正かを書く
- 30文字前後を目安にし、細かい事情は説明に回す
説明に書く4つのこと
1目的(なぜやるか)
作業する人が判断に迷ったとき、拠り所になります。「来場者に駐車場の場所を知らせるため」と書いてあれば、地図の大きさや位置を自分で判断できます。
2やること
具体的な作業を、箇条書きで書きます。順番があるなら番号を振ります。
3終わりの条件(どうなったら完了か)
いちばん書き漏れやすく、いちばん大事な項目です。「チラシ案をつくる」だけでは、下書きで終わりなのか、印刷所に入稿するまでなのかがわかりません。「A4片面の案を2案、PDFでこのタスクに上げたら完了」のように書きます。
4資料・参考
使う写真の置き場所、前回のチラシ、先方からのメールなどです。探す手間がなくなり、「どれを使えばいいですか」という質問も減ります。
このほか、期限に理由がある場合は書き添えます(第4回「担当者と期限の決め方」で説明しています)。
書き方の例
店舗の改装で、新しい棚の配置を考えてもらう場面です。
タイトル:新しい棚の配置案をつくる
【目的】
改装後の売り場で、入口から奥まで見通せるようにしたい。今は入口近くの棚が高く、奥の商品に気づかれていない。
【やること】
- 今の棚の位置と高さを図面に書き込む
- 配置案を2つ考える(棚の数は今と同じ8台)
【終わりの条件】
手書きでもよいので、配置案2つを写真に撮って、このタスクに上げたら完了。清書は、案が決まってから別のタスクにします。
【資料】
- 売り場の図面:共有フォルダの「改装」にあります
- 棚のサイズ表:添付の写真
【期限の理由】
11月6日の施工会社との打ち合わせで、案を見せたいため。
そのまま使えるテンプレート
【目的】
【やること】
【終わりの条件】
【資料】
【期限の理由】
全部の項目を毎回埋める必要はありません。小さなタスクなら「やること」と「終わりの条件」だけで十分です。
つまずきやすい点
1口頭で決まったことを書かない
打ち合わせや電話で決まったことは、その場にいなかった人にはわかりません。決まったことは、説明かコメントに書き足します。
2説明が長すぎる
これまでの経緯をすべて書くと、肝心の指示が埋もれます。経緯はコメントに残し、説明には「今、何をしてほしいか」だけを書きます。
3説明を黙って書き換える
途中で内容が変わったとき、説明だけを書き換えると、作業中の人が気づきません。大きく変えたときは、コメントでも知らせます。
4「いい感じに」「なるべく」
基準が人によって違う言葉は、すれ違いの元です。「目立つように」なら「遠くからでも店名が読める大きさ」のように、数字か例で書きます。
たとえば、こんなことがありました
協力会社に「バナーの修正」とだけ書いて頼んだところ、全体のデザインが変わって戻ってきました。こちらが直してほしかったのは、日付の1か所だけでした。
終わりの条件を「日付を11月3日に変える。それ以外は変えない」と書いていれば、往復せずに済んでいました。
GeckoFlagではこう書ける
- 課題のタイトルは50文字まで。一覧で見やすい長さに自然と収まります
- 説明はリッチテキストで、見出し、箇条書き、リンクを使えます。投稿前にプレビューで仕上がりを確認できます
- 課題タイプ、優先度、担当者、開始日、期限日は、それぞれ専用の項目で設定します。説明には、項目にない情報だけを書けば十分です
- テンプレートは、プロジェクトのWikiに置いておくと、メンバーがコピーして使えます
実際の画面は、デモで試せます。
まとめ
タイトルは「何をするか」を短く、説明には目的、やること、終わりの条件、資料を書きます。特に終わりの条件を書くだけで、やり直しはぐっと減ります。次回は、タスクをどこまで細かく分ければよいかを説明します。
連載プロジェクトの分け方は、第1回「仕事はどの単位で分ける?」で説明しています
連載第3回「タスクはどこまで細かく分ける?」
関連チャットやメールで頼んだことが流れてしまう理由は、連載「はじめてのプロジェクト管理ツール」の第3回「チャットやメールの頼まれごとは、なぜ流れる?」で説明しています