担当者と期限の決め方 「みんなで」「なるはや」をなくす
この連載について
「チームで使うタスク管理のコツ」は、タスク管理やプロジェクト管理のツールを使い始めたチームに向けた、全8回と番外編の連載です。業種を問わず、どの回からでも読めます。
- 仕事はどの単位で分ける?
- 伝わるタスクの書き方
- タスクはどこまで細かく分ける?
- 担当者と期限の決め方この記事
- コメントの返し方
- 進み具合はどう伝える?
- 社外の人とやりとりするときの書き方
- 終わらせ方近日公開
番外編「言葉の違うメンバーにも伝わる書き方」(近日公開)
タスクを分けても、「誰が」「いつまでに」が曖昧なままだと、仕事は進みません。会議で「じゃあ、みんなで進めましょう」と決まった仕事が、次の会議まで誰にも手を付けられていない。そんな経験は、業種を問わずよくあります。
※この記事は、GeckoFlagの開発元が書いています。
結論:担当は1人、期限は日付と理由をセットにする
最後まで見届ける人を1人決め、期限は「いつまでに」と「なぜその日か」を一緒に伝えます。この2つがそろうだけで、「誰かがやると思っていた」「そんなに急ぎだと思わなかった」は、ほとんどなくなります。
なぜ担当は1人なのか
担当が複数いると、それぞれが「誰かがやるだろう」と考えます。遅れたときに、誰に聞けばよいかもわかりません。
手伝う人が何人いても構いません。ただし、「最後まで見届ける人」は1人に決めます。分担して進める仕事なら、タスクそのものを分けます(分け方は第3回「タスクはどこまで細かく分ける?」で説明しています)。
担当者の決め方
- 決めるのは頼む側。ただし本人に確かめる:黙って担当者を入れると、引き受けたつもりのない仕事が生まれます。一言でよいので、引き受けてもらえるかを確かめます。
- 決まらないときは、いったん頼む側が持つ:担当が空いたままのタスクは、誰の目にも留まりません。
- 休みや異動のときは付け替える:休暇に入る前に、自分が担当のタスクを確かめ、引き継ぐ人を決めます。
- 担当のいないタスクを定期的に見る:週に1度、担当者が空いているタスクを確かめます。
期限の決め方
1日付で書く
「来週中」「月末」は、人によって解釈が変わります。来週中が金曜の夕方なのか、日曜の夜なのかは、書いた人にしかわかりません。「10月23日(金)」のように日付で書き、時刻が大事なら時刻も書きます。
2理由を添える
「印刷所への入稿日が10月26日のため」と書いてあれば、期限を動かせるかどうかを担当者も判断できます。理由のない期限は、守られにくくなります。
3「サバを読んだ期限」を使わない
本当の締め切りより早い期限を黙って伝えると、やがて相手にも見抜かれ、どの期限も信用されなくなります。余裕を持たせるなら、「締め切りは26日。確認の時間がほしいので、23日にいただけると助かります」と正直に書きます。
4開始日も決める
期限だけでは、いつ手を付ければ間に合うのかがわかりません。開始日を決めておくと、「始めるはずなのに始まっていない」仕事に早く気づけます。
5間に合わないとわかったら、すぐに伝える
期限は、守れないとわかった時点で相談するものです。期限の当日に伝えるより、前の週に伝えたほうが、打てる手は増えます(伝え方は第5回「コメントの返し方」で説明しています)。
「なるはや」の言い換え例
| よくある書き方 | 言い換え例 |
|---|---|
| なるはやで | 明日15時までにいただけると、夕方の打ち合わせに間に合います |
| 手が空いたら | 今週中であればいつでも構いません。期限は10月23日(金)にしておきます |
| 至急で | 今日中に必要です。難しければ、12時までに教えてください |
| いつでもいいです | 期限はありませんが、11月中に一度、状況を教えてください |
本当に期限がない仕事もあります。その場合も、「いつ状況を確かめるか」だけは決めておくと、放置されずに済みます。
つまずきやすい点:全部が「優先度:高」
優先度は、ほかの仕事と比べたときの順番です。全部が「高」では、どれから手を付ければよいかわかりません。優先度を上げるときは、何を後回しにしてよいかも一緒に伝えます。
たとえば、こんなことがありました
取引先との会議で「写真はこちらでも探してみます」と決まり、双方が相手の連絡を待ちました。締め切りの前日になって、どちらも探していなかったことがわかりました。それ以来、会議の最後に「この件は誰が、いつまでに」を確かめ、その場でタスクにするようにしています。
GeckoFlagではこう決められる
- 課題の担当者は1人。未設定のときは「未割当」と表示され、担当のいない課題が一目でわかります。
- 開始日と期限日を設定できます。両方を入れておくと、ガントチャートで期間を確かめられます。
- ダッシュボードの「担当課題」で、自分が担当の未完了の課題を確かめられます。
- 管理者は、全プロジェクト・全メンバー分のガントチャートを見られます。仕事が特定の人に偏っていないかを確かめるのに使えます。
- 優先度は、名前と色を自由に決められます(最大10件)。
実際の画面は、デモで試せます。
まとめ
担当者は、最後まで見届ける1人を、本人と確かめて決めます。期限は日付で書き、理由を添えます。次回は、タスクの上で交わすコメントの書き方を説明します。
連載第3回「タスクはどこまで細かく分ける?」もあわせてどうぞ
連載次回、第5回「コメントの返し方」
関連少人数のチームにツールが必要かどうかは、初心者向けの連載「はじめてのプロジェクト管理ツール」の第4回「少人数のチームに、プロジェクト管理ツールは必要?」で取り上げています