Plane・OpenProject・Taigaは、ソースコードが公開されているオープンソースのプロジェクト管理ツールで、自前のサーバーに設置すれば無料で使えます。ただし、無料で使える範囲には、人数や容量の上限、有料プラン限定の機能といった制限もあります。一方、GeckoFlagは4,800円の買い切りのセルフホスト型ツールです。このページでは、「ソフトウェアは無料でも、サーバーの用意と保守は自分で行う必要がある」という点を中心に、4つのツールの違いを料金・導入と運用・機能の観点から比較します。
最終更新:2026年9月29日(他のツールの情報は各公式サイト等の公開情報に基づきます)
はじめに:Plane・OpenProject・Taigaはどれも優れたツールです
最初にお伝えしておきたいのは、Plane・OpenProject・Taigaはいずれも非常に優れたプロジェクト管理ツールだということです。ソースコードが公開され、世界中の開発者やユーザーのコミュニティに支えられながら、今も活発に開発が続けられています。
Planeはモダンで使いやすい画面、OpenProjectはガントチャートを中心とした本格的な計画・管理機能、Taigaはスクラムやカンバンによるアジャイル開発のしやすさと、それぞれに大きな強みがあります。サーバーを自分で構築・運用できるチームにとっては、費用をかけずに使える心強い選択肢です。
このページはこれらのツールを否定するためのものではありません。「サーバーの用意や保守の考え方が異なる選択肢」として、GeckoFlagを比べて検討していただくためのページです。
結論:4つのツールはこんな方に向いています
GeckoFlag
Dockerやコマンドライン操作なしで、自前のWebホスティングにシンプルな課題管理を設置したいチーム、クライアントごとに自社ブランドで運用したい制作会社・フリーランスに。
Plane
Dockerでサーバーを構築・運用でき、モダンな画面でサイクル(スプリント)やモジュールを使ってチームの作業を管理したいソフトウェア開発チームに。
OpenProject
ガントチャートを中心とした本格的なプロジェクト計画が必要で、PostgreSQLを含むサーバー環境を自社で運用できる組織に。
Taiga
スクラムやカンバンでアジャイル開発を進めたい、複数のサービスで構成されるサーバー環境を自分で構築・保守できる開発チームに。
比較早見表
| 項目 | GeckoFlag | Plane | OpenProject | Taiga |
|---|---|---|---|---|
| 提供形態 | セルフホストのみ | セルフホスト/公式クラウド | セルフホスト/公式クラウド | セルフホスト/公式クラウド |
| ライセンス | 商用ライセンス(ソースコード付属) | Community Edition:AGPL-3.0 | Community版:GPL-3.0 | AGPL-3.0 |
| ソフトウェアの費用 | 買い切り 4,800円(永久ライセンス) | Community Editionは無料 | Community版は無料 | セルフホスト版は無料 |
| 有料プラン | なし(アップデートも無料) | Pro 月$6/人、Business 月$13/人(年払い時)。クラウド版・セルフホスト版とも同じ料金体系 | Basic €5.95/Professional €10.95/Premium €15.95(1人あたり月額、年契約時)。Corporateは要見積もり | 公式クラウド:月€5/€20/€60(ユーザー数無制限、プランごとにプロジェクト数・容量の上限あり) |
| ユーザー数 | ○システム上の人数制限なし | Community Editionは制限なし。Freeプラン(クラウド版・Commercial Edition)は12人まで | Community版は制限なし。有料版は最低25人〜(Premiumは100人〜、Corporateは250人〜) | 制限なし(クラウドの無料プランはプロジェクト数・容量10MBに制限あり) |
| 動作環境 | PHP 8.2以上 + MySQL/MariaDB(Apache/Nginx) | Docker(Docker Compose)。本番運用では外部のデータベース・ストレージの利用を推奨 | Docker またはLinux用パッケージ。PostgreSQL 16以上 | Docker推奨。Python(Django)のバックエンド、Angularのフロントエンド、PostgreSQL、RabbitMQ など複数のサービスで構成 |
| サーバーの目安 | 一般的な共有レンタルサーバーで動作 | 2コア・メモリ4GB以上(本番は8GB推奨) | 4コア・メモリ4GB以上(200人程度まで) | 複数のサービスを常時動かせるVPSなど |
| 一般的なレンタルサーバー | ○多くの共有サーバーで動作確認済み | ×Dockerが動くVPS等が必要 | ×VPS等が必要 | ×VPS等が必要 |
| インストール | ブラウザのインストーラー画面で完了(Docker・Composer不要) | コマンドライン操作が必要 | コマンドライン操作が必要 | コマンドライン操作が必要 |
| アップデート・バックアップ | 管理画面から実行(更新用ZIPのアップロード、手動バックアップ) | サーバー上で自分で実施 | サーバー上で自分で実施(PostgreSQLのバージョン管理も必要) | サーバー上で自分で実施 |
| カンバンボード | ○標準搭載 | ○標準搭載 | ○ボード機能 | ○標準搭載 |
| ガントチャート | ○標準搭載(管理者は全プロジェクト横断表示も可能) | ○ガント表示あり | ○標準搭載(主要機能) | ×非搭載(実装予定なし) |
| スクラム(スプリント) | ×専用機能なし | ○サイクル | ○バックログ | ○標準搭載(主要機能) |
| Wiki・ドキュメント | ○Wiki | ○ページ | ○Wiki | ○Wiki |
| ソースコードの改変 | ○可能(再配布・再販は不可) | ○可能(AGPL-3.0の条件に従う) | ○可能(GPL-3.0の条件に従う) | ○可能(AGPL-3.0の条件に従う) |
○=対応 △=一部対応・追加作業が必要 ×=非対応。Plane・OpenProject・Taigaの情報は2026年9月時点の公開情報をもとにしており、最新の仕様・価格は各公式サイトでご確認ください。
「ソフトは無料」でも必要になるもの
Plane・OpenProject・Taigaは、自前のサーバーで動かせばソフトウェアの費用はかかりません。ただし、実際に使い続けるには、次のような準備と作業を自分たちで担う必要があります。
- サーバーの用意 ― 3つとも、Dockerや複数のサービスを常時動かせるVPS・クラウドサーバーが前提です。Planeは2コア・メモリ4GB以上(本番は8GB推奨)、OpenProjectは4コア・メモリ4GB以上が目安とされています。一般的なPHP向けの共有レンタルサーバーでは動かせません。
- 構築作業 ― Docker Composeなどを使い、コマンドラインで環境を構築します。Taigaは、Python(Django)製のバックエンド、Angular製のフロントエンド、PostgreSQL、RabbitMQなど、複数のサービスを組み合わせて動かす構成です。
- 保守・運用 ― アップデートの適用、データベースを含むバックアップ、セキュリティ修正への対応、障害時の復旧などを継続的に行う必要があります。OpenProjectはPostgreSQL 16以上を公式にサポートしているため、データベースのバージョンにも気を配る必要があります。
サーバーの構築・運用に慣れたエンジニアがいるチームにとっては大きな負担ではありませんが、そうでない場合は、サーバー費用と作業時間が「見えないコスト」になります。
GeckoFlagは、PHPとMySQL/MariaDBが使える多くの一般的なレンタルサーバーで動作し、Dockerは不要です。依存ライブラリが同梱されているためComposerも不要で、ファイルをアップロードしたあとはブラウザのインストーラー画面の案内に沿って進めるだけでセットアップできます。バックアップやアップデートも管理画面から行えます。具体的な手順はインストール手順やNamecheapでの導入例をご覧ください。
料金の違い:無料のOSS・有料プラン・買い切り
- GeckoFlag ― 4,800円の買い切りで、将来のアップデートも無料で利用できます。ユーザー数による追加料金はありません。別途必要になるのは、設置するサーバーの費用のみです(1ライセンスにつき1ドメインで利用できます)。
- Plane ― Community Editionは無料で、ユーザー数の制限もありません。ワークフローや承認、監査ログ、SSO(SAML・OIDC・LDAP)、エピック、GitHub・Slackなどとの連携といった機能は有料プラン(Pro 月$6/人、Business 月$13/人・年払い時)で提供され、自前のサーバーで使う場合もクラウド版と同じ料金体系です。
- OpenProject ― Community版は無料です。チームプランナー、ポートフォリオ管理、SSO、テーマ・ロゴのカスタマイズなどは有料のEnterprise版の機能で、Basic・Professionalは最低25ユーザー、Premiumは最低100ユーザー、Corporateは最低250ユーザーからの契約です。
- Taiga ― 自前のサーバーで使う場合は無料で、機能の制限もありません。公式のクラウド版には無料プラン(公開・非公開プロジェクト各1つ、容量10MBまで)と、月€5・€20・€60の有料プランがあり、いずれもユーザー数は無制限です。
試算例:20人のチームで3年間、有料プランを使った場合
PlaneのProプラン(年払い・1人あたり月$6)では、20人 × 36か月で$4,320になります。OpenProjectのBasicプラン(年契約・1人あたり月€5.95)は最低25ユーザーからの契約のため、20人のチームでも25人分 × 36か月で€5,355です。Taigaの公式クラウドBasicプラン(月€20、容量500MBまで)は36か月で€720です。GeckoFlagはライセンス費用4,800円のみで、人数が増えても変わりません。
なお、3つのOSSをいずれも無料版のまま自前のサーバーで使う場合、ソフトウェアの費用は0円です。その場合に必要になるのは、VPSなどのサーバー費用と、構築・保守の作業時間です(GeckoFlagのサーバー費用、税、為替の影響はいずれも含みません)。
機能の違い
機能の豊富さでは、3つのOSSがGeckoFlagを上回ります。Planeはサイクル(スプリント)・モジュール・ページ(ドキュメント)・複数の表示レイアウトを備え、OpenProjectはガントチャート・Wiki・ボード・工数管理などを備えた本格的なプロジェクト管理ツールです。Taigaはスクラムのバックログやスプリント、カンバン、エピックなど、アジャイル開発に必要な機能がそろっています。
GeckoFlagは、課題管理に必要な機能に絞ったシンプルな構成です。課題にはタイトル・課題タイプ・ステータス・優先度・担当者・開始日と期限日などを登録でき、親子課題やカンバンボード、ガントチャート、Wiki、ファイル共有を標準で利用できます。ステータスや優先度は管理画面から自由にカスタマイズでき、サイト名やロゴを変更するカスタムブランディングや、ユーザーごとに表示言語を切り替えられる15言語対応も備えています。
GeckoFlagが向いていないケース
- サーバーを一切管理したくない(クラウド版が必要な)場合 ― GeckoFlagはセルフホスト版のみの提供です。Plane・OpenProject・Taigaには公式のクラウド版があります。
- スクラムのスプリント管理、工数管理、SSO、開発ツールとの連携などが必須の場合 ― 3つのOSSの方が適しています。
- ソフトウェアの費用を完全に0円にしたく、サーバーの構築・保守を自分で行える場合 ― OSSを無料で使う方法が適しています。
よくある質問
Plane・OpenProject・Taigaは無料なのに、なぜGeckoFlagを選ぶのですか?
3つとも自前のサーバーで動かす場合はソフトウェアが無料です。ただし、Dockerが動くVPSなどのサーバーを用意し、PostgreSQLを含む複数のサービスのアップデート・バックアップ・セキュリティ対応を自分で行う必要があります。GeckoFlagは4,800円の買い切りですが、PHPとMySQL/MariaDBが使える一般的なレンタルサーバーで動き、Dockerやコマンドライン操作は不要です。サーバー管理の手間と費用を抑えたい場合に向いています。
PlaneのCommunity Editionにユーザー数の制限はありますか?
Plane公式のオープンソース版の案内では、Community Edition(AGPL-3.0)にユーザー数の制限はないとされています。一方、クラウド版のFreeプランと、自前サーバー向けのCommercial EditionのFreeプランは12ユーザーまでです。有料のPro・Businessプランを使うには、Commercial Editionへの切り替えが必要です。
OpenProjectの有料版はどんな場合に必要ですか?
無料のCommunity版でも、ガントチャート・ボード・Wikiなどの基本機能は利用できます。チームプランナー、ポートフォリオ管理、SSO、テーマ・ロゴのカスタマイズなどは有料のEnterprise版の機能で、Basic(1人あたり月額€5.95〜)とProfessionalは最低25ユーザー、Premiumは最低100ユーザーからの契約になります。
Taigaにガントチャートはありますか?
Taigaには標準のガントチャート機能はなく、2026年4月にはTaigaチームがコミュニティフォーラムで「実装の予定はない」と回答しています。Taigaはスクラムやカンバンによるアジャイル開発に特化したツールです。ガントチャートでスケジュールを管理したい場合は、GeckoFlagやOpenProjectが選択肢になります。
購入前に試すことはできますか?
GeckoFlagはデモサイトをご用意しており、購入前に画面や操作感をご確認いただけます。
GeckoFlagを実際に触ってみませんか?
デモサイトで、購入前に画面や操作感をご確認いただけます。
参考情報
- Plane 料金プラン
- Plane オープンソース版(Community Edition)
- Understanding Plane's editions(Plane Developers)
- Plane セルフホストの動作環境(Docker Compose)
- OpenProject 料金プラン
- OpenProject System requirements
- Taiga Deployment & pricing options
- Taiga 本番環境へのインストール(Taiga Docs)
- Taiga 6.10.1 リリース(2026年5月、Taiga Community)
- Is Gantt Chart Support on the Roadmap for Taiga?(Taiga Community)
- GeckoFlag vs Jira の比較はこちら
- GeckoFlag vs Redmine の比較はこちら
- GeckoFlag vs Backlog の比較はこちら